鶴丸、ヒヨッコ時代はバリバリの防災部門出身。
完璧すぎるお荷物仕様で、ごっつい体格の先輩たちの後ろを必死に追いかけていたんだ。
もちろん、お揃いの安全帽(工事現場で愛用されてるアレ)、をかぶってたんだけど、
かぶってるということは、当然ながら帽子の重量も支えないとダメなんだ。
頭を襲ってくる落下物から頭を守るためだもの。大事なことだ。
……って、分かっちゃいるけどね?
あのときは言えなかったこと、今なら言える。
安全帽、割と重かった!(首の筋力が足りなかっただけ。)
防災ハットだと言う『でるキャップ』の試験機を初めて見たとき、
そんな思い出がよぎったんだ。
そして、かぶったんだ。
あれ? 軽い!
ちょっと感動したので、自分で買ってためしてみたよ。
でるキャップとは、こんな子だ
ゆるっゆるなネーミング。
ぺったんこな平面に頭を押し付けると、
頭のサイズに合わせてニュっと…でる。
確かに出てる(笑)
にゅーっとね。
メーカーの『タイカ(Taica)』とは?
おむつだ杖だと言ってる業界では、超有名。
床ずれと長年戦ってる企業。
どうしても寝返りが難しい人のために、
寝てるときに身体全体を支えるマットを作ってる。
重力はゼロにできないけれど、
重みがかかっても、その重みを広い面で分散して支える。
身体をの重みを やさしく受け止めてくれるマット。
でるキャップは、このメーカーの強みを応用したもの。
ガラス製金魚鉢にかぶせて殴ってみた
自分でかぶって衝撃体験…
とっても興味あるけど、自分じゃ見えない!
そんなわけで、人の頭サイズの金魚鉢で試してみた。
打ちどころが悪かったら、
ガラスの金魚鉢、バリーン!!の危険。
割ったガラスを片付ける想像までしつつ、
はじめはおそるおそる…
だんだん大胆に。
がっつり殴っても、ボヨーンと跳ね返されて、ガラスは無傷。
手に持っている金具(杖カッター)のほうがボヨーン!と吹っ飛ばされた。
(杖カッターが吹っ飛ばされて床に墜落で……床が凹んだのは内緒だ。)
後日、人にかぶせて叩いて試してみた
後日、本業の同僚にかぶせて、パカパカ叩いてみた。
同僚『叩かれたとき衝撃は来ますけど、痛くないですね~』
そうか、ケガは防ぐが衝撃は来るのか。
そういえば金魚鉢実験でも、
載せている台に衝撃がきて、金魚鉢が動きまくりだった。
何で衝撃に耐えられるのか
1kgの力が針の先みたいに局所的にくるとイタイけど、
同じ力で布団1枚分の面で押されたら、部分的には皮膚は『ぷにゅ』で済んでしまう。
広い面で受けとめるって大事なことなんだ。
『でるキャップ』は、しまえる・軽い・ちょっと面白い防災ハットだった
頭にかぶせて、にゅ…
これだけで、頭にモノが当たってケガする率は減るだろう。
ぺったんこにして収納もありがたいし、
使うときの見た目。
ちょっとソフトクリーム(笑)
迫り来るモノをもやさしく受けとめて、ケガを防いでくれる、メーカーの技術力が光ってる逸品だった。
【注意!】点検・交換が必須なのと、かぶるとき勢いつけすぎるとソフトクリーム部分が破損するぞ!
でるキャップ、軽くて柔らかくて面白ハットだけど、
使うときに気をつけるポイントも紹介しておこう。
1回買ったら永久に使える訳じゃないぞ?点検と買い換えは想定内だぞ?
でるキャップはウレタン製。
人を守るために特別構造にしているとはいえ、
年に1度でも点検は必須。
モノとして生まれた以上、劣化する。
ウレタンの場合、しなやかにボヨンボヨンするやわらかさが失われて、バッサバサのボロボロに変化する。
(保管場所で寿命は変化する)
肝心なときに役に立たなかったら困るので、
やぁ元気かい?って感じで、頭ににゅ…をやって確認してほしい。
命を守るものだからこそ。
有るか無いかの在庫確認じゃなくて、役に立つ状態かを確認するってことだ。
端っこ持って、勢いよく引き下げると、勢いあまってソフトクリーム部分が壊れるぞ?
でるキャップのソフトクリーム部分、
切りこみが入ってるので、
頭のサイズを気にせずフィットさせられるんだけど。
帽子のつば部分というか、端っこ部分を勢いよく引っ張り下ろしたらダメ。
ソフトクリームのパーツの隙間から頭がコンニチワする。
頭を守る帽子なのに、頭を包まないでどうするんだ。
さらに勢いよすぎると、ブチィってちぎれる。
安い買い物じゃないんだから、1回でゴミにしないよう気を付けよう。
かぶってみて、何だか浅いな…と思ったら、
頭のてっぺん付近から、手のひらでぺたぺたとやさしく押さえてあげると、
隙間(すきま)から頭コンニチワさせずに、にゅにゅ…と伸びてくれる。
力加減が分からないお友達にオススメの方法だ。
使い方もカンタンなら、日頃の確認もらくちん。
使いやすい防災グッズで、いざというときに備えておこう!