歌って踊れるみんなには、
なかなか馴染みのない杖(つえ)。
杖の先に、ゴムがついているのは知っているだろうか。
このゴムの存在…おまけのオプション? もしかして傷防止用のカバー? それとも無かったら困る必需品?
今日はそこんとこに注目するよ。
ついてきてね!ヽ( ・∀・)ノ
杖のゴム(杖先ゴム)の役割
杖の先についているゴム(杖先ゴム)には、
わりと重要な役割があるんだ。
ひとつずつみていこう!
杖先ゴムの役割① すべりどめ(受験生じゃないけど、滑ってなるものか!)
みんなが靴を履くとき、
その靴にはすべりどめがついているはず。
靴のすべりどめ、
足の下で、体重を受け止めつつ、
滑りまへんでー!と気合い入れて踏ん張ってる。
杖先ゴムも同じ。
杖にかかった重さを受け止めながらも、
滑りまへんでー!( ゚Д゚)
杖の先は、今日も頑張って踏ん張っているはず。
杖先ゴムの役割② 衝撃吸収(ソフトに、やさしく)
杖って、身体を支えるモノなんだ。
うにょん!と曲がったら支えにならんのだよ。
頑固かつ堅実にシャキーン!と(杖としての)ポーズ決めといてくれないと困るんだよね。
…と、いうわけで、杖本体の素材は弾力があっても硬い素材。
硬い素材で、がっしがっし地面突いたら、地面からの反動で手が痛くなっちゃうよ。
がしっと突くけど、ソフトな反動。
地面スレスレで優しいお仕事してくれている。
杖先ゴムの役割③ 歩行面の保護(歩く先で地面を破壊しないぜ!)
突然だけど、豆知識。
山歩き用の杖は、杖先ゴムをつけないことがある。
土だったり、草地だったりすると、
突く地面の硬さが足りないことも。
そんな地面だと、杖先ゴムだとすべりどめが効かずに滑っちゃう。
そういうときどうするか…
杖先ゴム無しで、地面にぶっ刺す。
でもね。
コンクリートやアスファルト、タイル舗装の道路だと、地面が固くて刺さるはずもなく。
一歩ごとにがしがしがしがし…
地面固くて手が痛いわ、
がしがし突きすぎて地面が割れても困る。
最たるものは、家の中。
杖ついて歩いただけなのに、床がボロッボロ事件。
畳(たたみ)もフローリングも。
お風呂とトイレのタイル敷きが破壊されたら、修繕しないと家がヤバイ。
ここまで妄想に付き合ってくれてありがとう!
しかし大丈夫だ。
杖先ゴムが優しくガードしているぞ!
安心して歩いちゃってほしい!( ゚∀゚)
杖先ゴムの役割④ 消音
さっきの歩行面の保護のとき、
がしがしがしがし…と表現したけれども。
杖の大半はアルミパイプ。
金属で、中がストローみたいに空洞。
金属杖と硬い地面だと、
カンッ!カンッ!カンッ!カンッ!
体重支えるためとはいえ、けっこう大きな音。
早朝もだけど、日中でも視線を集めるレベル。
- 歩いてほしい…でも頑張って歩かれると音が…
- いやいや歩けるのはいいことだ…しかし音が…
優しい家族と周辺住民を悩ませる原因にもなっちゃう。
杖先ゴムは、ちいさい体で音を消すのにも役立っているよ。
だってゴムだもの。
ボヨンと変形して、音を押さえてくれるすごいヤツなんだ。
杖先ゴムが役目を果たせないとき
杖先ゴムだって、寿命はある。
使いすぎの磨耗は最たるもの。
交換する前提の存在だと思ってほしいな。
杖先ゴムは真面目だから、きちんと交換してくれればお役目を果たしてくれる。
ちいさい身体で4役もこなす、すごいヤツ。
杖を相棒にしているみんなは、杖先ゴムのことも気にかけてあげてね。