おむつ

お医者さんのための『おむつ』講座(あなたの処方のその先は)

今回は、お医者さん向けでもある話題。

 

センセイも人間。

患者のために一生懸命考えてくれている。

今回はそういう話を紹介したい。

医師は絶対王者(と、思われている)。

ある日 届いた、鶴丸あてのメール。

差出人さんの許可をいただいたので、紹介するね。

鶴丸先生御侍史

(専門領域)医として、病院に勤務しております。
自分の人生でおむつを調べる日が来るとは思いませんでした。
~個人的なお悩みなので中略~

私にとって便(鶴丸注,大便。)は出すべきものでした。
便秘が続くと訴えがあれば、下剤を処方してきました。
医療はその責任をもって、症状を速やかに改善してもらうことが役割だと思ってきました。

 

御侍史と宛名にくっついているのには仰天したけれど・・・
(御侍史とは、医療界独特のルールで、医師が医師に書くときの手紙での尊称。センセイに直接なんて恐れ多いから、秘書さんが開けてね、という感じの意味。)

 

何度か、この医師とメールのやり取りをすること10往復。
そこで、見えてきたこと。

この医師は、本当に患者のためになると思って、
便秘に困った患者に下剤を処方した。

・・・ら、患者はお腹の急降下すぎてトイレに間に合わなくなったとな。

元々、患者は介護認定を受けていて、歩けるけれど、時間がかかる人だった。
便秘がちで、腹痛。
便意があったと思いきや、トイレに行ってもなかなか出ない。
病院へ受診し、処方された下剤を飲んで、一安心していたところ、
お腹の急降下に間に合うほどの移動ができず、漏れてしまったそうな。

 

この医師は考えた。

自分の処方で、患者を苦しめたのではないか?

 

 

本当のところ、お医者さんは『完璧で、完全無欠の王者』なの?

知らないことを知っているお医者さんは最強。
身体のコト・・・病気やケガのこと、その治し方はよく知っていても、
下剤処方した後の、漏れた先の対処までカンペキに知ってる医師は、ほぼいないと思う。

だから、自分が全て知ってなきゃって、ムリすることはない。
医師が患者の身体以外で処方に思い詰めたらダメだ。
健康に導く総大将が、グラグラ気持ち揺らしてたらダメなんだよ。

 

・・・だから、冒頭の医師への返事はこう書いている。

○○先生御侍史

はやまうんてん運営の鶴丸です。メールありがとうございます。
まず、言わせてください。
今のままの先生は、オオバカモノってやつです。
医学部出てるのに、頭いいはずなのに、ダメです。Noです。

先生の側には看護師さんが居ませんか?
患者と通ってくる、ケアマネジャーやヘルパーは居ませんか?
大きめの病院なら、ソーシャルワーカー(NSW)が居ますよね?
先生の処方があるなら、薬剤師だって、院内でも院外でも関わっているはずです。
リハビリやってるなら、OTもPTも関わってますよね?

先生が何でも背負い込んだら、身体も命もいくつあったって足りないです。
先生のまわりには、関わっている専門職がいるはずですよ?

先生が患者を大切に思うように、彼らも患者が大切です。
先生の所見、もっと伝えてあげてください。
そしたら、彼らからも返ってくると思います。
(やり過ぎると、寝る間もなくなるでしょうけど・・・笑)

 

 

医師・看護師・薬剤師にお願いしたいなと思うこと

処方に関してはコメントしない。
そのときの状況を考えて、最善だったはずだから。

でもね、
処方の結果、漏れるかもよ?の予告があったら、

患者は、漏れへの迎撃態勢が取れたかもしれないね。

ゆっくりトイレに向かっても、家の中で移動中でも漏れないようにって。

 

トイレ問題に絞った話をすると、
漏れたら、割と掃除大変なんだ・・・。
布団、衣類、移動経路もろもろ、全部掃除だ、消毒だ、なんだよ。

本人もプライドが傷ついてつらい。
家族は掃除で物理的につらい。帰宅したら漏れ掃除って精神的にもつらい。

 

先に伝えてくれると助かる例
  • 下痢になる可能性があるよ(下痢が漏れるの回避)
  • 眠くなりやすいから、ふらつくかもしれないよ(移動中に転びやすいの回避)
  • いつもよりたくさん眠るかもしれないよ(睡眠時間が長くなっての漏れ回避)

 

医療的にはありえる、あたりまえのことでも、
先に伝えて迎撃態勢を整える時間をくれたら、あなたは 患者にとって神様だ。

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つるまる
つるまる
生活に大事なことこそ、シンプル・簡単にする主義。 難しくないことを説明するのに、専門用語並べて難しい説明に見えちゃうのがイヤになった専門職。 分かりやすい言葉で表現するためにいろいろな言葉で表現チャレンジ中。