介護ベッドにキャスターがついてたら、模様替えや掃除に便利!
コレ、よく言われることだけれども。
実際はそうそう動かさないのが現実。
今回は、実際のトコロを紹介してみるので、参考にしてほしいな。
悩みどころ① 介護ベッド脚のキャスターが床にめり込む
介護ベッドの脚は、荷重分散のために大きめに作られているのだけど、
キャスターの脚は車輪。荷重の一点集中。
床にめり込む予感。
ぎぎぎぎ・・・っとめりこむ姿を想像するだけで、
床板の修繕費とか、畳取り替えとか、モヤモヤ想像しちゃう。
これを裏付けるものとして、
キャスターがめり込むのを防ぐための『介護ベッド脚のキャスター用の脚受け』がある。
めり込み防止ですよ!
キャスターが勝手に動かなくて安心ですよ!・・・が売り。
この『介護ベッド脚のキャスター用の脚受け』、
キャスターをすっぽり覆う凹みパーツに、キャスター脚を入れちゃう。
凹んだところにキャスター入れたら、
コロコロ動かしたいときに凹みから出すために大脱出。
まさにど根性で脱出させないとキャスターが活用できないという・・・。
・・・そうまでして、必要なのかい?とおたずねしてもいいかな!?
(この流れで、脚受けパーツが意味無いじゃないかと突っ込みを入れてはいけない。キャスターが一体化で外せない機種もあるからね。パーツは必要なんだ。)
悩みどころ② 介護ベッド脚のキャスターは、ロックがあっても『個別ロック』
介護ベッド1台あたり、キャスターは通常4個つく。
四角い角に1つずつの配分。
勝手にキャスターが転がらないように、ロックがかかる安全設計のものもあるけれど、
キャスター個々にロックをかける形式。
ベッドって、部屋のど真ん中にどかーんと配置ではなく、
壁側に寄せて配置されていることが大多数。
壁寄せすると、壁側のキャスター脚までロックをかけたり外したり。
ズズズ・・・とロックかかったまま ベッドごと引きずり出してキャスターロックを外すか、
ベッド下に潜り込んで、キャスターロック解除。
ちょっとした掃除のつもりが、大掃除レベルの体力作業。
本当に、日頃から大掃除並みのダイナミック掃除…する?
悩みどころ③ 普通の家だと間口が狭いし敷居がヤバイ
ドラマだと、病院の中でガラガラガラ・・・!とベッドに人を乗せて慌ただしく走って行くシーンが印象的だけど。
普通の民家で、あんな広さかつ丈夫な床の通路は無い。
あと、一般的な民家のドア幅(65cm~80cm)では、介護ベッドは通れないよ。
何かあったらベッドごと移動できるぜ!の夢を持っているお友達は、
扉の幅を測って現実を知ってほしい。
コロコロ付き担架(ストレッチャー)にするには、置き場所が狭すぎる。
敷居があるということは、
引き戸、折れ戸、開き戸などなど、
何らかの扉があって、扉の下側の支え=敷居。
戸を閉めた足元に、ちょこっと飛び出た敷居。
ひょいとまたいで通れる程度の出っぱり段差だけど、
1cmの高さでも、介護ベッドが通ろうとすると
ガスッ!と衝撃が来るよ。
介護ベッドのフル装備状態だと、人が乗ってなくても80㎏ほどと思ってほしい。
そんな重さがキャスター脚にかかった状態で敷居を乗り越えようとする?
敷居凹んでしまうよ。
敷居が凹むと。修繕的な意味で大変だ・・・。
(敷居にガスガスぶつけて壊しちゃうと、ドアの立て付けが悪くなることもあるからね。)
悩みどころ④ 部屋の中で介護ベッドを動かすために、家具をどかす大仕事
介護ベッド、気軽に動かせそうに見せかけて、
縦・横・高さが大きいので、掃除するときや模様替えのときに動かそうとして・・・
他の家具がじゃまして、
アレをどかし、ソレをどかし・・・の、想定外の大掃除になることも。
そもそも、寝る場所付近には衣装タンスがあったり、細々としたアイテムがあるから、想定内の話なんだ。
介護ベッドのざっくりサイズは
縦2m、横1m、高さは腰の高さくらい。
※1mは100cm。
家のなかの家具だと、ファミリー用の冷蔵庫が横倒しになったくらい。
でっかいなぁ!
あと、介護ベッドのキャスターは、コロコロ・・・なんてお上品に動かない。
ベッドがでかいのもあってか、動かし初めは『どりゃぁぁぁ!』に近い気合。
お箸より重いものを持ったことがない人は無理だ。
(ヾノ・∀・`)ムリムリ
ケガする前にやめとこうね。
ここまで読んでくれてありがとう。
何か違う・・・何か違う・・・こんなはずでは・・・と思っちゃったあなたへ。
言いづらいんだけれど、それで正解。
現実ってこんなもんだ。
気を取り直して、次は介護ベッドでキャスターの活用を始めるときを考えてみよう。
介護ベッドのキャスターは、あとから買える。高さをフルに上げても掃除しづらい時に考えてね
介護ベッドは、頭と脚が上がるだけじゃなく、寝台そのものの高さも変えられる。
キャスター付けて、介護ベッド本体を動かす前に、
まずはベッドの寝床の高さをぐぐーっと上げてみよう。
寝台の高さをがっつり上げるだけでも、ベッド下が広く開くので掃除しやすくなるんだ。
掃除機のノズルやハンディモップが入れば、しめたもの。
掃除がぐいぐいイケるか、試してみようじゃないか。
まずは介護ベッドだけで掃除しやすさを試してみてから、
ベッド位置をちょこちょこ変えたくなるようなら、キャスターを追加購入。
様子を見ながら、キャスターだけ購入時期をずらしておけば、『全部課税』を回避できるんだ。
介護ベッドと一式ついでにキャスターも買ったら、全部が容赦なき課税になっちゃう例は以下の記事を参照してね。
こんな感じで使うか・使わないかを確かめながら買い足すことで、
張り切って余分に買ってしまったよ!あんまり使わんのに消費税丸々払っちゃったよ!どうしてくれるんだ!も防いで良い感じになると思うのでオススメするよ。
これから介護ベッドが気になるお友達は、参考にしてみてね!