杖(つえ)を活用して
転ばないように、毎日少しずつでも歩いた結果
杖つきすぎて、
杖の先っぽが飛び出してきた!
…って、びっくりしながら言われることがあるんだけれど、
そんなこと言われたら、こっちもびっくりする!(゚ロ゚)
杖ユーザーのお友達が、びっくりしなくてもいいように、ここで予習タイムといこう。
杖先ゴムは、消耗品。杖を使っていれば減るものだ。
杖先ゴムってなに?というお友達は、
杖の先をよく見てほしい。
杖の先、地面をつくところ…杖の先端に、小さいゴムが付いていないかな?
(画像の黒い部分。ここが杖先ゴム。)
杖でせっかく地面をついても、
地面で杖がすべったら危ない。
杖の先に付いているゴムは、すべり止めのためについている。
たくさん歩いたら、靴の底が減るけれど、
杖だって、たくさん歩いたら先のゴムがすり減るんだ。
杖先ゴムの構造確認・分解してみた
ハイ、この記事を書いているのは、鶴丸。
やることは一つ。
杖先ゴムの現物を確保し、
ぱっかーんと分解してみた。

分解前↑

断面図。金属部分まで、杖の先を差し込んで使う。
この杖先ゴムの底から金属部分までは約1.5cm。
杖先ゴムの材質
さすがは人を支えるためのゴム。
断面を出すために切るのは簡単じゃなかった。
大きいカッターナイフを駆使したものの
弾力にはね返されて切りづらいし、
硬さがあって刃が進まない。
杖の先につけて、杖をついて歩くなら頼もしいね。
冒頭の「杖の先っぽ飛び出しちゃった!」現象とは
ここまで読んでくれたお友達は、
この記事の冒頭にあった
杖の先っぽが飛び出しちゃった!を覚えているだろうか。
この現象、杖そのものが杖先ゴムを貫通して飛び出しちゃった現象じゃないんだ。
たくさん杖をつきながら歩いて、
杖先ゴムがすり減って、
杖を支える金属板が飛び出しちゃった状態。

↑この断面に写っている、ドーナツみたいな金属板。
杖の先端が、杖先ゴムを突き抜けて飛び出したのではなく、
杖先ゴムの底が減りすぎて、金属板が飛び出しちゃった!が、正解。
これが、杖の先っぽがとびだしちゃった!現象というわけだ。
注目してほしいのは、
金属みえちゃった!の前に、
すべりどめの凹凸なくなっちゃった!が発生していること。
とても危ない。危なすぎることんだ。
杖先ゴムから金属が見えているときは
実際は杖そのものが飛び出しているわけじゃないけれども、
杖先ゴムから金属ちょい見えというか、チラ見えする状態、気になるよね。
金属が地面とぶつかると、カチカチ異音がするし。
衝撃を防いでくれるゴムが無いもんだから、杖のつき心地が硬いし。
金属と地面じゃ、すべり止め効果が無い。
では、どうすればいいのか。
とれる対策は、
杖先ゴムの交換。これに尽きる。
金属見えてる!
杖のゴムのすべり止め凹凸が消えてる!
…って、気づいたら、急ぎめで交換しようね。
たまには、杖の上下をひっくり返して、杖先ゴムを見てね
杖は持ち手を上に、杖先ゴムを下に向けて使うし、
使わないときに 立てかけるときだって、持ち手が上。杖先ゴムが下を向いている。
杖先ゴムをまじまじと見る機会は 少ないかもしれないけれど、
たまには杖の上下をひっくり返して、杖先ゴムの調子も見てあげてほしい。
歩くために身体を支えてくれる杖だからこそ、
ほんの少しのメンテナンスだけで、お役目を頑張ってくれる。
あなたの頼れる相棒、大事にしてあげてね。